「強い刺激」を求めよう!
副理事長 小山紀彦
中高年になると何をしてもなかなか心がわき立たないのは「慣れ」に加えて前頭葉の機能低下が起きているからだ。
「箸が転げてもおかしい」のは、10代の頃の話だが、大人になっても感情がビビットな人は小さな出来事にも感動できる。
多少の事では感動できなくなってしまうのは前頭葉の機能が下がってしまう為だ。
感度が鈍くなっている上に、先が読める事で目新しさを感じにくい。という事は、「より強い刺激」を意識して求めることになる。
感動は基本的には「予想」と「実際の体験」との差で起きる。
有名シェフの料理を食べた時も、日頃から一流店で食べ慣れている人なら「こんなものか」と、想定の範囲に収まる事が多いだろう。感動できるのは、期待以上だった時だけになる。
期待外れの料理が出てきてがっかりする事もあるだろうが、予想の範囲はダメな方向にも広くなっているから、なかなか腹を立てるまでには至らない。
だから、自分の予想が裏切られるような予想外の刺激を受けるチャンスを、意識して作る必要がある。
私にとって、予想外の刺激を受ける場は、毎年5月の連休明けにふれあい時遊館で催される「山菜料理を楽しむ会」だ。
山菜の種類の多さと言い、山菜の味を引き立たせる味付けと言い「感動と強い刺激」の連続で、安東館長とスタッフの方のご尽力には言葉では言い表せないくらい感謝している。
今年は、山ブドウとどくだみの葉の天ぷらは、想定外の味として強く印象に残っている。
私にとっての「強い刺激」即ち「山菜料理を楽しむ会」がいつまでも続く事を切に望む次第である。
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